早期リタイアに対する幻想
南の島で豪遊?
早期リタイア(FIRE)と聞いて皆さんは何をイメージしますか?
管理人は『南の島のビーチで昼間から飲んだくれ★』ですね!
FIREを実現して、このようなリア充生活を送っている人がいるのは確かです。
ただし、これはFIREを実現した人の中でもごく一部だということを忘れてはいけません。
早期リタイアに対して過度な期待を抱いていてしまっていないでしょうか?
株で一発… FXで一発… 管理人はその一人です…
目を覚ましてくれる一冊
そんな”過度の期待”をいい意味で打ち砕いていくれるのが、
『FIRE 最強の早期リタイア術』です。
FIREの仕方にもさまざまなやり方がありますが、この本が教えてくれるのは、
『堅実・着実・盤石なFIREの仕方』ですね。
10年位前に今よりも定期預金金利が良かった頃(二週間定期預金とか流行りましたね)、管理人も、どの銀行がいいか必至に調べて、泥臭くやっていた頃を思い出させてくれました。
この本で紹介されている内容は、日本人の貯蓄癖やリスク回避重視にはかなり合うFIRE手法かもしれません。
早期リタイアに必要な資産
不労所得
リタイアするからには自分は仕事から引退しなければなりませんが、資産を減らさないためには、お金には働いてもらう必要があります(その必要がないくらい蓄えがあればいいんですが…)。
その『お金の働かせ方』をどう考えるか。
著者の幼少期から培われたリスク回避思考が相まって、堅実な資産運用方法が編み出されています。
4%ルール
よく言われる4%ルールです。FIREするために必要な資金がいくらかを考える指針として使われます。
『運用資産の4%の資金で生活費を賄えれば、95%の確率で貯蓄が30年以上持続する』
つまり、
年間400万円を生活で使うなら1億円あればFIREで可能性が高い。
年間1000万円を生活で使うなら2.5億円あればFIREできる可能性が高い。
ということになります。
この4%ルールを基本に、これを補強する著者の運用技術が紹介されています。
資産形成方法
時間=お金
投資の世界でよく言われることです。時間を味方につける。
資産形成のためには、「一日でも早く投資を始めること」です。
また
リタイアまでの時間は年収に左右されない
重要なのは貯蓄率だけだと著者は訴えています。
年収3,000万円の人が、3,000万円使えば貯蓄無しです(貯蓄率0%)。
年収300万円の人が、150万円しか使わなければ150万円貯蓄できます(貯蓄率50%)。
いかに貯蓄率が重要か。思い知らされますね。
早期リタイアの実現方法は人それぞれでしょうが、
より堅実な手法について知っておくことは非常に重要だと思います。
FIREを目指す方は一度読んでみてください。