サラリーマンは最も稼げない
ポップな表紙だったので、ふらっと手に取ってみましたが…その中身は...
”かなり刺激的なフリーランスのすゝめ”でした!
悩めるサラリーマンの皆さんに向けて、今回はこちらを紹介したいと思います。
ちなみに、明らかに『金持ち父さん 貧乏父さん』を意識したこのタイトル。
やはりそのエッセンスは名著に通ずるものがありました。
[:コンテンツ]
資本主義=お金がすべて
よく言われることですが、やっぱり日本人はお金の話をするのがタブーだし、
「お金持ちになりたい」と思うこと自体が邪道という風潮がありますよね。
「お金がすべてじゃない!」。その考え方が搾取を食らう
と著者も言っています。
お金持ちは、従業員の「お金がすべてじゃない!」と信じたい気持ちを利用し、安い給与で目一杯働かせ、多くの利益を得ます。
そうなんですね...。まさしく我々サラリーマンのことですね...。
資本主義はそもそも「お金がすべて」の世界を指す言葉
言われてみればそうですよね。
資本主義⇒資本がすべて⇒お金がすべて
ってことですもんね。
結局はお金がすべてということなんですよね。
サラリーマンは最もダメな仕事
「サラリーマンは最も稼げない業務形態だ」
本書の核心の一つですね。
サラリーマンが稼げないのは、「使えない社員」の給与を「使える社員」が賄っているから
これはものすごく頷けますよね。
サラリーマンは保険の類に近いのかもしれないですね。
『みんなで保険料を出し合って、不幸に見舞われた人を助ける』
『みんなで労働力を出し合って、使えない社員を助ける』
ただ保険と違うのは、メリットを享受できる人間が特定の使えない人間だけ。
だから著者も、サラリーマンのメリットを享受できるのはごく一部の人間のみで
- 決裁権がある「超上位層のサラリーマン」
- やる気のない「超下位層のサラリーマン」
だけであると言っています。
今こそ、何の疑問もなく選んできた「サラリーマン」という働き方を見つめ直し、お金についてシビアに考え、「新たな働き方」を考える時にきている
その通りです!
サラリーマンのデメリット
サラリーマンのデメリットが挙げられていますね。
その会社でしか働いたことのない人間しかいなければ、「ちょっとつらいけど、先輩たちもみんな普通に働いているわけだから、騒ぐほどのことでもないのだろう」と、少々の理不尽さを抱えていても、受け入れて働いてくれやすくなります。
管理人は数回転職していますが、これをものすごく感じますね。
会社内でおかしなことがあって、
「えっ?なんでこんなことやってるの?」って聞いてみると、
「これまでもやってきたから…」というのが常套句。
疑いの目を持ちにくくなってしまうんでしょうね。
決して普通ではない環境でも、その環境でのコミュニティでしか生きていないと、なんとなく「成り立っている」ような感覚になる。井の中の蛙となり、世の中から著しくずれていても気づかなくなる。
これは、世間的に大企業といわれる会社ほどあるあるな気がしますね。
サラリーマンはフリーランスと比べると、利害関係者の数が圧倒的に多い。その分、背負う責任もまた大きくなるのです。
これはちょっと意外でしたね。
フリーランスのほうが色々と付き合いも多いのかと想像していました。
フリーランスは嫌な仕事を断ることができるが、
サラリーマンは断れないということにも言及されていました。
フリーランスのすゝめ
理不尽な責任感を背負い、会社の中で心をすり減らすくらいならば、フリーランスになってストレスなく働いたほうがよい。
そうなんです。そうしたいんですが、やっぱり怖いんですよね。
フリーランスって食べていけるのか?って…
でもはっきりと断言してくれています。
だれでもフリーランスになることができると。なぜなら
フリーランスの世界は、サラリーマンの世界に比べて圧倒的に「ライバルが少なく、弱い」からです。
えっ!そうなの!?って感じですよね。
どうもフリーランスって世界は”できる人間の集まり”ではなく、
”社会不適合者の集まり”みたいな一面もあるようなのです。
あなたのその強い「責任感」は、理不尽なサラリーマンの世界ではなく、正当な競争が見込めるフリーランスの世界で活かすべきです。
とのこと。そして普通のサラリーマンなら確実にフリーランスで大成できるはずだと著者は言っていますね。
お金持ちの仕組み
「資本主義の勝利者」であるお金持ちのもとには、人も情報も、そしてお金も集まる。だからお金持ちは「お金持ち」であり続けるのです。
そうなんですよね。
さらに金持ちは金を使わなくていいように世の中ができている。
空港のラウンジなんかがいい例ですよね。
金持ちほどタダ食い、タダ飲みできるという。
資本主義の中では、お金を求めない生き方のほうが、実は不自然なのです。
ということですね。
「お金のために頑張る」。素直にその考え方で仕事をすればすべてがうまくいくはずなのに、勝手に謎の美学に縛られ、勝手に物事を複雑にしてしまうのが日本人なのです。
これは管理人にもエピソードがあります。
新人の時の集合研修での出来事なんですが、”働く”について考えるみたいなテーマがあって、管理人は、”働く”=”お金を稼ぐ”と言ったんですが、
人事部の方にそれは”人それぞれの価値観だからちょっと違う”といわれましたね。
『じゃあボランティアでもやれんのか?きれいごと言ってんじゃねーよ!』
って心の中で思ってましたね。
フリーランスはノーリスク
フリーランスに「リスク」はない
ここがポイントですよね。
一般的にフリーランスはハイリスクととらえられがちですよね。
よほどの最下層サラリーマンでない限り「独立後の食いっぱぐれ」はない
力強いお言葉!
中堅サラリーマンであれば誰でも、「サラリーマン時代と同じ働き方」を続けるだけで、無双できる。私はそう断言します。
先にも挙げた通り、フリーランスのほとんどが、サラリーマンとして成立していなかった輩であるということらしいのです。
フリーランスに「リスク」なんてありません。それなのに「お金」と「自由」の両方を手に入れることができるのです。
さあ皆さん。脱サラの準備はいいですか?
最強の資産
資本主義における最強の資産は「影響力」
いわゆるインフルエンサーを見ているとつくづく感じますね。
そして、
お金そのものを貯める「貯金」ではなく、自分の知識、スキル、人脈、影響力などを蓄える「蓄財」のほうが重要
ということで、
投資を考えてもよい経済力のボーダーラインは、「月額100万円を投資に回せるかどうか」。それ以下の経済力しかない場合は、投資など一切、考える必要はない
とのこと。これは中々衝撃的ですね。
ただし、これは、
「株式等の金融商品に投資なんかしなくていいから、自分に投資しろ!」
ってことのようです。
そして、もし投資するなら投資信託が勧められていて、著者は、
SBI証券で eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
を買っていると。
やっぱりこれですね。他の記事でもおなじみです。
ちなみに管理人は積立NISAはやっていませんでしたが、
そこまでいうなら!ということでSBI証券の口座を開設しましたよ。
これから毎月オール・カントリー買ってきます。
キャッシュフロー・クワドラントに縛られない
『金持ち父さん 貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるこれまた名著
『キャッシュフロー・クワドラント』
では、お金の稼ぎ方は以下の4タイプに分類されるといわれています。
- E:労働者
- S:自営業
- B:ビジネスオーナー
- I:投資家
IやBを目指すというのがロバート・キヨサキ氏の主張ですが、
BになるのもIになるのもそんなにハードルの高いことではなく、何ならEもSもBもIも同時にできうるのが今の時代
とのこと。確かにYoutuberなんかは、ちょっと投資をやってればすべて当てはまりそうですもんね。
まとめ
FIREを目指す上で、フリーランスへの転身はかなり近道になるのかもしれないですね。
”フリーランスへの転身はノーリスクで、普通のサラリーマンならだれでも成功できる”というのが本書の核心でしょう。
フリーランスも視野に入れているサラリーマンの方は是非読んでみてください。