サラリーマンFIRE塾

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『ゼロで死ね』それでも今を犠牲にしてお金を貯めますか?

ゼロで死ね

ゼロで死ね



死ぬときの所持金は0になるように生きる。

これが一度の人生を無駄にしない生き方である。

勉強になりました。

なんか読んだ後に、道がスッと開ける感じになります。

そして、大切にしなければならないものが何かに気付けます。

  • 将来のお金に不安がある人
  • 『とにかく節約しなければ!』と貯蓄している人
  • 自分はケチかもと思う人
  • 老後2000万円問題を心配している人
  • とにかく収入を増やすために働き詰めの人
  • 老後は旅行を楽しむぞ!と今は我慢している人
  • 子供のために!家族のために!と遅くまで働いている

そんな人たちに是非読んでもらいたい1冊です。

この本の噂は前々から聞いていましたが、

絶対読むべきです。全人類が。

お金にまつわる生き方の指南書

でもあるし、死に方の指南書でもある。

FIREを目指す管理人も、経済的自立のあり方・進め方について考えさせられました。

お金にスゴイ困っている人も、

ゼンゼン困っていない人

どちらも読むべき本なんです。

生きていくうえで、ついつい経済的なことに目が行きがちですが、

経済的な豊かさだけなく、人生を豊かにする方法を教えてくれる本です。

管理人がこの本から学んだことを紹介したいと思います。

喜びの先送り

節約

手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する

節約が”いいことである”って風潮がなんかありますよね。

ただし、やみくもな節約は人生においてをすると。

管理人は、小学校からギターをやっていました。

それから色々な楽器をやりましたが、ピアノはまだやったことがありません。

いつかやりたいな…と思いつつ。

高いしな...とか、時間ができたら...とか考えていて、なかなか始められていません。

でも、経済的にも、時間的にも余裕ができたころには、

もう指も柔軟に動かなければ、練習に打ち込む気力もなく、

ピアノを弾いてみたいという熱意すら失われているかもしれないんです。

だから、

今しかできないことに、惜しみなく金を使え

ということです。

何をしたら幸せなのかを知ったうえで、”経験”にお金を使うこと

そしてその時々に相応しい経験が人生の充実度を高めてくれる

と筆者は言っています。

筆者の友人のエピソードが紹介されていました。

お金のない若いころに借金をしてまでヨーロッパ旅行に出かけたそうです。

旅先での経験、出会い...これらはその時にしかできないもので、

10年後ではもう手遅れの場合もあると。

若いうちにはした金を貯めなくていい

貯金なんかしなくていいということではなく、

若いうちに得たお金は今しかできないことのために費やすべき

ということです。

豊かになっているはずの将来の自分のために、若く貧乏な今の自分から金をむしり取っていた。

響きますね。

  • 中年おじさんになった時のためにバリバリの今を犠牲にしますか?
  • 中年おばさんになった時のためにピチピチの今を犠牲にしますか?
  • よぼよぼでろくに歩けなくなった時にためキレキレの今を犠牲にしますか?

ということです。

節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。人生は経験の合計だからだ

一度の人生、とにかく経験したもの勝ちってことですね。

思い出の配当

管理人は高校時代の良い思い出がほとんどありません

田舎で進学校ではなかったため管理人のように大学進学する人間はまばら。

周りがワイワイ遊んでるなか、受検勉強に明け暮れる日々でした。

もちろんその後の大学生活は楽しかったし、得られるものもあったと思います。

ただ、人から聞く高校時代の話が物凄く羨ましいと思う時があります。

高校時代の思い出は高校時代にしか作れないんですね。

経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。

この”配当”というのが、

経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。

ということ。

お金を払って得られるのは経験そのものだけじゃなく、

その経験がその後の人生でもたらす喜びも含まれているので、

経験を増やすことが連鎖的に幸せを大きくしてくれる

のだと筆者は言っています。

稼ぎたい中毒

山積みの仕事

今の給料で十分満足ですってサラリーマンはほとんどいないでしょう。

増える分にはウェルカムですよね。

できる限り給料も上げたいし、FIREに向けて頑張りたい。

でも、

金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と返ってこない。

とのこと。重たいですね。

膨大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない

皆さんに是非思い返してもらいたいです。

仕事が理由でできなかったこと。

旅行、パーティー、飲み会…

短い時間であっても、取り戻すすべはないんですよね。

老後のための貯蓄はほとんど使わない

統計的なデータとして、世帯全体の支出は年齢とともに減少するようです。

つまり

歳を取ると人はお金を使わなくなっていく

ということですね。

これは使いたいと思えることが減っていく上に意欲も減るから。

親族を見ているとよくわかりますよね。

しかしながら、老後の医療費は確かに心配になりますよね。

でも、そこまで高額な医療費はそもそもかからず、

もしかかるとしたら最先端の終末医療だと。

最後の数日、数カ月を生き延びるのに必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか?

思わないですよね。

一般的に”老後へ備えすぎ”ということでしょう。

遺産は生前に贈与

子供にお金を残すなら、死んだ後ではなくて死ぬ前にすべきということ。

90歳の親が60歳の子供に遺産を相続したとして、

お金の価値を最大化できないのです。

譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する

歳をとってからやれることは知れているということ。

そして、

金の価値を最大化できる年齢は「26~35歳」

ということらしいです。

サラリーマンだと世間一般にまだまだ稼げなくて、

子供もいれば小さいくて手のかかる時期。

いずれ死んだときに子供に遺産を残したいと考えているのであれば

このような時期に財産を分け与えるべきということ。

家族との時間

家族との時間

この本で最も大切だと感じたところ。

「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」をトレードオフの関係としてとらえ、自分の時間を最適化する

その通りなんですよね。ただその線引きが難しい。

「家族のために働く時間」と「働く時間が家族との時間を奪う」

このトレードオフのバランスをどうするか

金は稼いでいても、一緒に時間を過ごせず、経験も共有もできないのなら、それはむしろ子供に大切なものを与えているのではなく、奪っていることになる。

本当に今の仕事が家族のためになっているのか?

サラリーマンの皆さんには是非考えてもらいたいです。

まとめ

FIREすれば経済的な自立だけでなく、時間の余裕も生まれます。

そして、その時間を使って色々な経験をすることができます。

ただし、FIREするために使った時間は返ってきません

もしかすると、その時間は人生において本当にかけがえのない時間かもしれません。

明日になったら、自分も、大切な人も生きていないかもしれない

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる

とありました。

もう明日死ぬとわかっても、今やっていることを続けるか?

明日死なないとしても、

人生の各段階で使える時間はそれほど多くはない。もちろん無制限でもない。

ということ。

どのようにしてFIREを目指すか、FIREした後にどう生きるか?

管理人はじっくり考えてみたいと思います。